『羽毛布団って、どのくらいの頻度でクリーニングしたらよいの?』
『自宅で洗うのは無理なのかしら…。』
軽くてふんわりとした羽毛布団は寝具の中でも重宝しますよね
今回はそんな羽毛布団のクリーニングの頻度やタイミングについてご解説
また、自宅で洗える羽毛布団の見極め方や洗濯するときの方法についてもご紹介していきます
ぜひ参考にし、ご自宅の羽毛布団を長く快適に使用できるようにしてみてください
この記事の目次
羽毛布団はクリーニングが必要?頻度とタイミング
羽毛布団の洗濯絵表示にすべて×がついている場合は自宅で洗うことができません
洗濯可能の表示のない羽毛布団の場合は、クリーニングが必要になります
では、羽毛布団でクリーニングを利用するには、そのような頻度とタイミングで出すようにしたらよいのでしょうか
まずは、クリーニングに出す頻度から確認してみましょう
羽毛布団をクリーニングする頻度は、汚れが気になる場合は年に1回、定期的に利用するのであれば2~3年に1回が目安です
メリットとしてはもちろん、羽毛布団の清潔さを保てること
しかしその一方で、クリーニングには布団の生地や羽毛が傷ついてダメージを受けることがある、というデメリットもあるんです
こうしたメリットとデメリットを考えると、羽毛布団の清潔さを重視したい人は年に1回、羽毛布団の機能性も保って長く使用したい人には2~3年に1回という頻度がおすすめです
では、クリーニングに出すタイミングはいつがよいのでしょうか
羽毛布団をクリーニングに出す時期は、暖かくなって羽毛布団を使用しなくなる4月ごろが良いでしょう
使用し終わった布団はそのまま保管するとカビや臭いの発生のもとになるためです
また、使用してすぐにクリーニングをしておけば、また使用したい時期に慌ててクリーニングに出すようなことも防ぐことができますよね
以上のように、羽毛布団のクリーニングは使用シーズンの終了後、年に1回もしくは2~3年にクリーニングに出すのが目安です
羽毛布団をクリーニングに出す時の注意点
布団の状態を確認してから出しましょう
まず最初に気をつけたいのが、クリーニングに出す前に布団の素材や状態を確認すること
素材や状態によっては、受け付けてもらえない場合があるためです
例えば素材がシルク生地の場合、丸洗いができません
また破れてしまっている布団の場合も、破損が広がるため取り扱い不可能となることがあります
また、嘔吐物などが付着していて汚れのひどい場合も取り扱い不可となる場合があります
これらの点がある場合は、あらかじめ利用するクリーニング店に確認してから出すようにしましょう
水洗いをしてくれる業者かどうかを確認しましょう
羽毛布団をクリーニングに出す場合は水洗いをしてくれる業者へ出すのがおすすめです
その理由は、羽毛布団の汚れはドライクリーニングでは落としきれないことがあるため
ドライクリーニングで使用する洗剤は石油系の洗剤です
そのため、羽毛布団に多い水溶性の汚れは落とすことができません
また、クリーニングすることで羽毛を保護している油脂分まで落としてしまい、羽毛の破損に繋がりかねないのです
羽毛が破損すれば羽毛布団の機能も低下し、暖かさやふんわり感も損なうことに…
これではせっかくクリーニングに出しても、がっかりしてしまいますよね
一方水洗いのクリーニングなら布団の主な汚れである水溶性の汚れをきれいに落とせます
羽毛のダメージについても、羽毛布団に利用されている羽毛は水鳥の羽のためダメージはほぼありません
そのため、羽毛布団をクリーニングするなら水洗いしてくれる業者にお願いすることが大切です
返却までの期間を考えて利用しましょう
クリーニングは、仕上がり日までの期間を要します
『寒くなったので羽毛布団を使用したいけれど、クリーニングに出したままだった!』
などといったことにならないよう、使用シーズンが終了後などのタイミングで早めにクリーニングをしておくようにしましょう
羽毛布団のクリーニングの仕上がり日は、業者にもよりますが注文してから最低2週間程度はかかると見込んでおいたほうがよいでしょう
ちなみに宅配クリーニングなどの業者によってはクリーニング後にそのまま保管をしてくれるサービスを行っているところもあります
『自宅に布団を置くスペースがなくて困っている』
そんな方は、クリーニング業者の行っている保管サービスを利用するのもお勧めですよ
圧縮返送されないかどうか確認しましょう
羽毛布団はデリケートな布団です
そのため圧縮して返送されると、布団内部の羽毛が折れてしまい、羽毛布団独特のふんわり感が損なわれてしまう可能性があります
また、宅配クリーニング業者の場合、返送コストを抑えるために圧縮返送されることが多いようです
そのため、宅配クリーニング業者で羽毛布団をクリーニングする際は、圧縮返送されないかどうかをあらかじめ確認してから利用すると良いでしょう
返却された羽毛布団は一度干しましょう
戻ってきた羽毛布団はそのままにせず、3~4時間ほど干しましょう
その理由は、布団の湿気やしわを取るためです
クリーニング後の羽毛布団にはビニールがかぶせられていることが多いですよね
こうしたカバーは布団を汚れから守ってくれる半面、カバーの中に湿気がこもることがあります
クリーニングできれいにしてもらっても、自宅へ戻るまでの間に湿気を吸ってしまっている可能性があるのです
また、返却までの布団は長時間たたまれた状態です
そのため、しわがついたり布団の厚みが減ったりしてしまっていることもあります
こうした状態を改善するためにも、羽毛布団が返却されたら干してしわを伸ばし、形状を整えることがお勧めです
羽毛布団はお任せ♪人気宅配クリーニング店3選
しももとクリーニング
引用元:しももとクリーニング公式サイト
リナビスふとんクリーニング
引用元:リナビスふとん公式サイト
ふとんリネット
引用元:ふとんリネット公式サイト
羽毛布団は自宅で洗濯できる?
「羽毛布団は、自宅では洗えないの?」
「自分で洗えるのなら、なるべく自宅で洗濯したいのだけど・・・」
羽毛布団はその種類によっては洗える場合があります
まず、自宅で洗える羽毛布団の条件を確認してみましょう
洗濯可能な表示がある
羽毛布団を洗う際にはまず洗濯表示を確認しましょう
洗濯もしくは手洗い可能の表示があれば、その羽毛布団は自宅でも洗うことができます
一方で水洗い不可のマークやドライクリーニング用のマークがあればその羽毛布団はご自宅で洗うことができません
こうしたマークのある場合は、クリーニング店に依頼して綺麗にするようにしましょう
キルティング加工がされている
洗濯可能の表示のほか、キルティング加工といって布団の表裏が格子状に縫い合わせられていれば、その羽毛布団は自宅で洗えます。キルティング加工がされている布団なら、中の羽毛が洗濯したときによれてしまうのを防ぐことができるためです。
逆に、キルティング加工のされていない羽毛布団はご自宅で洗わないほうが無難です。布団内部の羽毛がよれて偏り、布団の形状が損なわれてしまう恐れがあるためです。
シルクやーウールを使用していない
布団の布素材がシルクやウールの場合は洗濯ができません
洗濯表示・キルティング加工と合わせて布の素材もチェックしましょう
羽毛布団は、以上のような条件が整っていれば自宅でも洗うことができます
では、次に自宅で洗う方法を確認してみましょう。羽毛布団を自宅で洗う方法は2通りあります
まず一つ目が洗濯機で洗う方法。そして2つ目が、自宅の浴槽で洗う方法です
洗濯機で洗う方法
まず、洗濯機で洗う方法を確認してみましょう
洗濯機で洗う場合はまず、洗濯機の大きさを確認します
ご自宅の羽毛布団が入らなければ洗濯機での洗濯はできないので、大切なチェック項目です
洗濯機に羽毛布団が入ることが確認出来たら、洗濯の準備を行います
羽毛布団の入る洗濯ネットと、おしゃれ着用の中性洗剤を用意しましょう
以下の手順で行いましょう
- STEP1羽毛布団を洗濯ネットへ入れる
羽毛布団を、空気を抜きながら畳んで洗濯ネットの中に入れます。洗濯ネットは大きめのものを使用しましょう
- STEP2布団と洗剤を洗濯機へ入れる
ネットに入れた布団と洗剤を洗濯機へ入れてデリケート用衣類などのコースで洗います
普通の洗濯コースだと洗う力が強すぎ、布団が痛んでしまうことがあるので気をつけましょう
また、洗剤も普通の洗剤では布団の繊維にダメージがあるので、おしゃれ着用洗剤などの中性洗剤を使用することが大切です。
- STEP3形状を整え、陰干しをする
洗濯が終わったら布団の四隅を持って上下に軽く振り、形を整えます
その後日の当たらない場所で乾燥させます
ちなみに、乾燥するまでは丸3日ほどかかってしまうのでベランダに干す場合は天気予報をよくチェックしてから洗濯をすることが欠かせません
万が一雨の日に重なってしまうと乾燥までに時間もかかり、せっかく洗った羽毛布団に嫌な臭いのついてしまう原因にもなるので注意しましょう
浴槽で洗う方法
続いて、浴室で洗う方法です
浴室で洗う場合も、洗濯ネットとおしゃれ着用の中性洗剤を用意します
洗う手順は、以下の通りです
- STEP1浴槽に洗剤液をつくる
浴室の3分の1程度まで水をはり、そこへキャップ1杯の中性洗剤を入れて洗剤液を作ります
- STEP2羽毛布団を入れ、押し洗いをする
羽毛布団を空気を抜きながら少しずつ洗剤液へ浸し、手もしくは足で軽く押し洗いします
このとき押す力が強すぎると、羽毛を痛めるので気をつけましょう
布団の位置や向きを変えながら、全体を洗っていきます
- STEP3すすぐ
全体を洗い終わったら洗剤液を抜き、新しい水をはってすすぎます
洗い方と同じように全体を手または足で軽く押し洗いしていきます
- STEP4洗濯機に入れ、脱水する
すすぎ終わった布団を押し畳んで洗濯ネットに入れ洗濯機に入れて脱水します
このとき脱水する時間が長すぎると羽毛が傷ついてしまうため、脱水する時間は長くても5分程度にするようにしましょう
- STEP5すすぎと脱水をもう一度行う
3と4の作業をもう1度繰り返し、布団に残っている洗剤をよく落とします
- STEP6水気をさらに切る
2回目の脱水が終わったら、布団を浴槽にかけたまま30分ほどおいて水分を完全に抜きます
- STEP7陰干しする
風通しの良い場所で陰干しをします
乾燥までは丸3日間はかかるので雨などにさらすことのないように気をつけましょう
乾燥したら、布団の外側から羽毛を丁寧にほぐし、形を整えます
コインランドリーを利用する時の注意点と料金は?
羽毛布団は、コインランドリーでも洗濯することができます
この場合も、自宅で洗濯するとこと同様に以下の条件を満たしている羽毛布団のみ、洗うことが可能です
- 洗濯可能な表示がある
- キルティング加工がされている
- シルクやーウールを使用していない
以上の条件を満たしていることができたら、次にコインランドリーを利用するときの注意点を確認してみましょう
洗濯するときと乾燥機を使用するときの主な注意点は、以下の通りです
コインランドリーで洗濯するときの注意点
中性洗剤を使用する
コインランドリーで洗濯する際にも、洗剤はおしゃれ着用洗剤などの中性洗剤を使用しましょう
弱アルカリ性の洗剤は、羽毛を痛めてしまうので厳禁です
布団カバーを外しておく
布団をよく洗えるよう、洗濯前にカバーは外しておきましょう
羽毛布団のサイズに見合った洗濯機があるかを確認しておく
洗濯槽の9割ほどが羽毛布団で満たされる大きさが布団へのダメージを避けられるためよいでしょう
例えば、シングルサイズの布団なら15キロ前後、ダブルなら25キロ前後サイズの洗濯機が適切です
午前中から昼までに洗濯を開始するとよい
コインランドリーは洗濯後、乾燥機での乾燥が1時間ほどかかります
また、帰宅後も熱を冷ますために30~60分は干す必要があるため、早めの時間帯に洗濯を開始するとよいでしょう
羽毛布団以外のものとは一緒に洗わない
羽毛布団は軽さが特徴の寝具です
ほかの布団などは重みがあるため、一緒に洗うと羽毛布団にダメージが加わる原因となります
布団カバー程度であれば一緒に洗っても大丈夫ですが、その場合は洗濯槽の奥と手前に分けて入れるようにしましょう
コインランドリーで乾燥させるときの注意点
乾燥させる前に、布団に空気を入れる
乾燥機に入れる前に表裏をひっぱって布団の内部に空気を入れましょう
こうしたひと手間を加えることで、羽毛布団のふんわり感を保ちやすくなります
布団はたて半分にしてドラムにいれる
布団全体に温風が当たるよう布団は縦半分にしドラムの円形に添わせるようにしてて入れましょう
また、乾燥機のドラムの3割を満たす程度の容量で布団を入れることも大切です
こうしたポイントを押さえ、布団を確実に乾かすことのできるようにしましょう
乾燥している途中、布団を広げなおす
乾燥中はそのままにせず、ときどき扉をあけて布団を広げたりひっくり返したりし、全体が均一に乾くようにしましょう
乾燥は最後までしっかりと行う
生乾きはカビや臭いの発生の原因となるので、湿気が残っている場合は追加乾燥するなどし、完全に乾かすようにしましょう
また、帰宅後にも30分から1時間は干して風に当て、布団の熱を取ることも大切です
余熱のある状態のままにしておくと、カビなどの発生のもととなるためです
コインランドリーの料金の目安
コインランドリーで羽毛布団を選択する場合の料金はおおおよそだと洗濯と乾燥代を合わせてシングルサイズの場合1,200円~1,700円
ダブルサイズの場合1,700円~2,500円となっています
シングルサイズの場合は15キロ前後の洗濯乾燥機、ダブルサイズの場合は25キロ前後の洗濯乾燥機を想定しています。ではこうした料金を、洗濯・乾燥代別々にみてみましょう
洗濯料金
洗濯料金は15キロ容量の洗濯機の場合で600円~1,000円が相場となっています
また、25キロ容量の洗濯機の洗濯代は1,000円~1,400円が相場です
どちらの場合も、洗濯にかかる所要時間は30分くらいみましょう
乾燥料金
乾燥にかかる料金は、15キロ容量の乾燥機だと600~700円、25キロ容量の乾燥機の場合は700円~1,100円となっています。どちらも60分~70分の所要時間がかかります
羽毛布団の手入れやクリーニングに関するQ&A
ここでは、羽毛布団の手入れやクリーニングへの疑問にお答えします
汚れによっては落ちない場合もある?
羽毛布団の汚れは、落ちない場合もあります
主な汚れである汗などの水溶性の汚れは、ドライクリーニングではもちろん落とすことができません
ドライクリーニングでは、油汚れを中心にクリーニングが行われるためです
また、水洗いの場合であっても長年経過して酸化してしまった汗の汚れなどは落とすことができません
そのため、汚れた羽毛布団は早めに洗濯もしくはクリーニングへ出すのがおすすめです
羽毛布団の寿命はどれ位?
羽毛布団の寿命は約10年とみてよいでしょう
約7年~8年経過すると生地が傷んでくるため、買い替えまたは打ち直しの検討が必要です
打ち直しの内容やタイミングは?
打ち直しとは羽毛布団の生地を新しくし、羽毛の洗浄や必要によって補充をすることで、いわゆる羽毛布団のリフォームのことを言います
打ち直しのタイミングは、使用開始から10年以内に検討するのがお勧めです
10年を経過してしまうと羽毛の劣化が激しくなり、復元することが難しくなるためです
また、料金の面からみても使用開始から7~8年ほどで検討をしたほうが、生地や羽毛の劣化も少ないためコストを抑えることができる可能性がありますよ
打ち直しと買い替え、どちらがお得?
打ち直しの料金は補充する羽毛の品質や量、また生地の品質によって変わります
そのため、打ち直しが必ず買い替えるよりもお得、とは言い切れないのが現状です
そのため、お手持ちの羽毛布団の購入時の金額と比較して打ち直しをするかを検討するのが無難と言えるでしょう
羽毛布団のクリーニングや洗濯方法まとめ
今回は、羽毛布団のクリーニングの利用方法や洗濯する方法についてご紹介しました
羽毛布団のクリーニングは清潔さを重視するなら年1回、機能性も保って長く使用したい場合は2~3年に1回という頻度で行いましょう
また、クリーニングに出すタイミングは汚れの付着を防ぐため、使用するシーズンが終わったら間を開けずに出してしまうのがお勧めです
また、洗濯可能の表示があり、キルティング加工がされている羽毛布団は、シルクやウールを使用してなければ自宅やコインランドリーでも洗濯ができます
その際は羽毛を痛めることのないよう中性洗剤を使用し、洗い方や乾かし方にも十分注意を払うことが必要です
今回の記事を参考に、ご自身に見合った方法で羽毛布団のメンテナンスをしてみてくださいね