クリーニングQ&A

【各店比較】宅配クリーニング店の賠償基準はどうなっている?どこが安心?

宅配クリーニング店の賠償責任を解説

 

宅配クリーニングは利用したことありますか?

小さいお子さんがいるご家庭や、共働き世帯におすすめの宅配クリーニング

特にかさ張る冬物衣類や布団類は、自宅まで取りに来てくれる点がとっても助かりますよね!

しかし利用する前にちょっと待ってください

せっかくクリーニングに出したのに、戻ってきたら覚えのない染みやシワがあったり、衣類が紛失した、などのトラブルは聞いたことがありませんか?

Web上と電話で申し込みが完了して便利な反面、もしトラブルがあったらどうなるんだろう…街のクリーニング屋さんとは何が違うのかな?と心配な面もありますよね

このページでは実は知らなかったクリーニングの賠償基準と、人気宅配クリーニング店の賠償についてまとめました

そもそもクリーニング業界の賠償基準はどうなっているの?

いつも利用しているクリーニング店について、賠償基準はどうなっているのでしょうか?

クリーニング業界全体では全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(以下、全ク連)が発行した「クリーニング事故賠償基準」というものが存在します

万が一紛失や事故などのクリーニングのトラブルが発生した場合は、このマニュアルに沿って私たち消費者への賠償が行われます

この賠償基準は、クリーニング業者が利用者から預かった洗たく物の処理または受取および引渡しの業務の遂行にあたり、職務上相当な注意を怠ったことに基づき法律上の損害賠償責任を負うべき場合に、大量のクレームを定型的に処理するための合理的基準を設定し、これにより公平かつ効率的にトラブルを解決するとともに、利用者の簡易迅速な救済を図ることを目的とする。

クリーニング事故賠償基準(運用マニュアル)参照

ただし、すべてのクリーニング店が義務付けられているわけではなく、全ク連に入っているLDマーク(組合員)店、またはSマーク(標準営業約款)登録店がこの基準を守っているといえます

 

消費者センターによれば、裁判などの場ではこの賠償基準が基準になるとのことですが、やっぱり賠償基準をしっかり明記している方が安心ですよね。いつも利用しているクリーニング店はどうなっているのか、一度確認してみてもよいかもしれません

 

賠償の対象と賠償金額は?

クリーニング事故賠償基準運用マニュアルには、クリーニングに出したことによって生まれたトラブルは、クリーニング業者が悪くないと証明できた場合以外は、消費者に対して補償されると書いてあります

補償、弁償が対象になるのは、例えば以下のようなパターンが当てはまります(運用マニュアル第3条より抜粋)

  1. 一般繊維製品のドライクリーニングによる再汚染
  2. 業者によるしみ抜きや漂白による脱色、変退色、損傷
  3. 機械による避け、穴あき、脱落、すれ
  4. クリーニング中にファスナー、ホック、バックルなどに引っかかって生じた裂け、穴あき、すれ
  5. ドライクリーニングにおける毛製品の収縮
  6. ウェットクリーニングミスによる緩和収縮事故で修正不可能なもの
  7. 取扱い表示を無視した結果発生した事故
  8. その製品に適した標準的クリーニング処理をしなかったために発生した事故

賠償金額については以下のように決められています

  • 賠償額=物品の再取得価格(事故発生時における同一品質の新品の市価)×物品の購入時からの経過月数に対応して別表に定める補償割合
  • 洗濯物が盗難や火災で紛失した場合など、上記の算定基準が妥当でない場合

(1)ドライクリーニングの場合:クリーニング料金の40倍
(2)ウェットクリーニングの場合:クリーニング料金の40倍
(3)ランドリーの場合:クリーニング料金の20倍

※上記は衣類が着用できない状態の場合であって、着用し続ける場合は違ってきます。詳細については、賠償基準運用マニュアル第4条、第5条を参照ください

賠償基準は、原則として利用者がクリーニング受け取り後6か月以内、またはクリーニング店が受け取って1年以内に申し出た場合に適用されます(保管サービスなどはその分の日数を加算)

クリーニングが終わったらビニールのまま収納、いざ着ようと思ったら破れ発見!でも補償期間が過ぎてて泣き寝入り…なんて事にならないように、クリーニングは受け取ったらまず衣類を確認しましょう!

衣類は買った瞬間から価値が下がりはじめ、補償金額もそれに合わせて下がるものと決まっています。

クリーニングに出したワンピースに覚えのない汚れがついてきた!商品代金を全額弁償してほしい!という場合は基本的に補償の範囲外なので注意が必要ですね

 

宅配クリーニングの賠償基準はどうなっているの?

街のクリーニング屋さんでもバラつきがありそうな賠償基準…さらに気になる、人気の宅配クリーニング店について調べてみました!

クリーニング事故賠償基準に従っているクリーニング店

  • リネット

※クリーニング仲介業者なので、厳密には提携クリーニング業者が対象。補償内容はほぼ同じです!

  • リナビス
  • せんたく便

クリーニング店独自の基準のクリーニング店

  • カジタク
  • プラスキューブ

補償内容の主な違いは?

基本的に賠償額の出し方は同じでしたが、補償対象期限などが違いました

補償対象期限 補償上限金額
事故賠償基準に従っているクリーニング店 利用者受け取り後6か月orクリーニング店受け取り1年以内 記載なし
プラスキューブの事故賠償基準 利用者受け取り7日以内 クリーニング代金の10倍※該当商品の時価は越えない
カジタクの事故賠償基準 利用者受け取り14日以内 3万~10万

※賠償基準は一部抜粋しています。詳細に関してはプラスキューブ、カジタクの免責事項のページをご確認ください

ちなみに大手は事故や紛失の際に賠償してくれるの?

よく名前を見かける大手クリーニング業者についても調べてみました

さすが大手と言うべきか、賠償基準に従っているか、それ相当のところばかりでした!

クリーニング事故賠償基準に従っているクリーニング店

  • 白洋舎
  • ポニークリーニング

クリーニング店独自の基準のクリーニング店

  • フランス屋

※補償割合など細かい数字は独自のものだが、クリーニング事故賠償基準とほぼ同等

まとめ 人気クリーニング店は補償が手厚い♪

賠償基準は細かい文字が多くて読み飛ばしがちですが、自分でクリーニング店を選ぶ際にはしっかりと免責事項も読んで、納得の上申し込みをしたいですね

このページで例に出したクリーニング店は多少の差はあれど、補償は手厚いところばかりでしたのでおすすめです♪

宅配クリーニングの補償もサイトに明記してあって、人気クリーニング店に引けを取らないのがわかりました!気軽に申し込めて補償は手厚いので、人気の秘密はそこにもあるのかもしれません

クリーニングトラブルは業者と利用者の双方の要因が関係していることが多いそうです

万が一のトラブルを避けるためにも事前に衣類の状態をチェックして業者と共有するのと、賠償基準を確認しておくことをお忘れなく!